September Song Concert Introdution at 横須賀カフェ・ラ・サイエンス on 2000.9.3 〜新曲満載!新構成のメンバー〜 <セットリスト> M1:花火 M2:かえる M3:The September Song M4:The Birthday Song M5:Night and day M6:青春と絵の具 M7:Vent〜音楽の風〜 M8:スクリーンの夢 M9:Such Is Life M10:君に夢を伝えたい M11:ねぇ? M12:走れ飛脚よ!〜G.G.M.P(GO!GO!MR.POSTMAN)〜 M13:Cry’n Smile EC1:Prelude In September EC2:入道雲を飛び越えて EC3:僕はピアノが好きなんだ M1〜M3:弾き語り、EC1:混声3部のア・カペラ <メンバー(GOLDEN GENTLES)> Pf・Vo:光田健一、B:田中豊雪、G:養父貴、Dr:河崎真澄、 Cho:榛葉芳子・斎藤久美子、Per:向井淳
◆ はじめに 9月9日に、草月ホールで行われる、「September Song Concert」に、先駆けてのライブ。 ちなみに、9日のライブ告知より、後に告知された。 今回の会場は、元X−JAPANの故hide氏の、hideミュージアム内にある会場だ。 「一体どこにあるんだ?」と思いつつ、迷わずチケット入手。まあ、「遠いんだろうなぁ〜」という、覚悟の元。場所を調べようと、hideのオフィシャルHPを覗いてみたものの、なんと「地図は駅においてあります」とのコメント。徒歩20分で、海のそばというのは、把握。京浜急行の時間を調べ、品川で、友人達と合流。 「横須賀中央」からは、道がよくわからないため、タクシーで向かう。距離としては、1メータ。 会場は、思ったよりも狭い。テレビで紹介されていた時は、結構広い所なんだなぁと思っていたが、ブラウン管を通して見るのと実物とでは、やはり違いがある。 「真実は生で見る事」まさに、そんな気がした。 会場内には、椅子が並べられており、座って観られる状況が整っていた。割とこぢんまりとした会場。 エッグマンより、小さいのかな?お客さんの数は、日曜日と場所柄か、思った以上に少なかった。 150くらい?(かなりいいかげんな数字)
◆ オープニングアクト 16:35頃、オープニングアクトの1組目登場。 6月6日に行われた、Ginzでのライブでも、オープニングアクトとして登場した、B&W。 昨日一昨日と、ライブで遠征。横須賀には、ライブ当日の朝9:00に車で到着したらしい。 本当は疲れているのだろうが、そのようなことを感じさせない演奏。パワフルボーカルは健在。 ただ、喋り声は、かすれ気味。まあ、喋る時はどちらかと言えば喉を使うので、喉を使いすぎている状況では、かすれやすい。 歌う時の腹式発声の場合は、風邪で喉の調子が悪くても不思議と、声が出たりするもの。 きっと、彼女の喉や声もそんな状況だったのだろう。 2組目は、小泉恒平君。彼は、弾き語りでの演奏。20歳になったばかりという彼。 実は、私は彼の名前を知っていた。以前、渋谷NESTで、お目当てのバンドと対バンだったからだ。その時会場で、小山田さん(ジェントルハーツの)と、三枝さん(元GENTLESの)に、会った。小泉君は、小山田さんと関わりのある人物だと、その時知ったのだ。 ただし、その時は、小泉君の演奏を観ていなかったので、曲を聴くのは初めて。 あの時、小山田さん達と出会ったということで、彼の名前だけは、印象に残っていた。 (だから、オープニングアクトで彼の名前を見た時に、小山田さん絡みだと、すぐに思った) 名前だけ知っていた彼の印象は、ぱっと見た感じ、健ちゃんに似た雰囲気を持っていた。声はとても高い。女性の声の様。 正直、渋谷NESTで、彼の演奏を聴かなかったのを、勿体無かったなぁと思った。彼は、MCで、「ハタチ」という言葉を何度か発したので、会場からは、苦笑が、ちらほらこぼれていた。 両組とも、3曲づつの演奏。小泉君の演奏後、ステージの準備を整え、健ちゃんの登場を待つ。
◆ 気まぐれ弾き語りコーナー 17:38、ステージ上手から、健ちゃん登場。中央に配置された、ピアノの前に座る。客席からは、勿論拍手。 ピアノの前に腰掛けた健ちゃんは、いきなり、お辞儀の伴奏。 「お喋りのペースがつかめなくて〜」と、言いつつも、トークをなんとか繰り広げる健ちゃん。 「1998」のイントロが流れる。今まで笑いのあった客席が、シーンとなる…。 …と、「今のは、『1998』って曲のイントロですね。September Song Concert Introductionなだけに、 イントロだけ(笑)。僕の曲をイントロだけお聞かせします。って、皆それを知って来たんでしょ?」と、健ちゃん。 イントロに、耳を吸い寄せられた客席からは、一気に力が抜けたような、笑いがこぼれる。 「おいおい、それはないでしょ〜」的、展開。 「実はですね、ここは、気まぐれ弾き語りコーナーで…」と、話し始める。健ちゃんの気まぐれで、演奏されるコーナーらしい。 17:46に、ようやく、1曲目の「花火」。 約10分ほどの、MCで始まった、今回のライブ。オープニングは、「夏」の歌。 客席は、勿論、健ちゃんの演奏に引き込まれている。 静寂したこの空間を、180度変えたのが、「大都会」のイントロ。健ちゃんは、「花火」の後、いきなり弾いた。 またしても、客席のねじを緩める行動を見せる健ちゃん。 しかし、何故に、「大都会」?と、そんな事も思いつつ、ステージは進んで行く。 2曲目は、Ginzで初演だった、「かえる」。 今回もかえるの話をしての曲紹介(事務所に出没する「かえる」ネタ)。 Ginzの時よりも、ちょっとゴージャスな雰囲気のピアノ。 大きなかえるが、『のそっ』と、動いているような雰囲気を持った、ピアノ。粘りを持って、はねたような印象。 この曲の後も、トーク。この会場のいすは、なんと今日のために準備してくれた椅子だとか。 今まで、この会場で椅子を使った事はないらしい。つまり、今日のお客さんが、初めて座った事になる椅子。 そんな事を、健ちゃんは話した。 本コーナー最後の曲は、「The September Song」。 ライブタイトルにちなんで作った、9月の曲。とても尊敬するミュージシャンの1人の事を思って、作った曲らしい。
◆ ジャズフュージョン要素を織り交ぜた楽曲の登場 「気まぐれ弾き語りコーナー」の後、メンバー登場。まずはメンバー紹介。相変わらず、笑い溢れるメンバー紹介。 なんでも、久美ちゃんは、胃を患って、8月に入院したらしい。 退院して、今回のライブの練習中に、「にんにくのもの食べていい?」と、健ちゃんに聞いた久美ちゃんに対して、 「変な女」と、健ちゃんは思ったらしい。 今回、淳君が、CICOちゃんの代わりに、パーカッションにいるが、「やるとも、やらない」とも返事をしていない状況で、 このステージにいるとか。 この様な話を織り交ぜた、メンバー紹介に続いて、これから演奏する、3曲のタイトル紹介。 タイトル紹介直後、河崎さんの、「ワンツー」という、スティックをたたくカウントが入る(メンバーは、全然準備できていないのに)。 思わず笑う、健ちゃん。「なんつったって、『真澄』『健一』の、仲だからね」と、 フォローにもなっていない、言葉を発する。 準備も整い、健ちゃんの合図で、カウントを取り直し、「The Birthday Song」。 健ちゃんは、ピアノから、Rhodes(ローズ)に移動して、立て続けに、「Night and day」、「青春と絵の具」を演奏。 客席の心を、きゅっとつかむ。 (ちなみに、ローズについて簡単に調べたので、ここに抜粋。 「重厚で表現豊かな楽器で、ピアノをエレクトリックにしたものというよりも、 独自の楽器として数多くのミュージシャンに愛用され続けている」/Web楽器図鑑より) ここで、次に演奏する曲紹介も含めたMC。 これから演奏されるのは、各楽器をフューチャーしようと思って作った曲だそう。 紹介された曲は、全部新曲。一体いつ作っていたんだ?と思うほどの、新曲のオンパレード。 「Vento〜音楽の風〜」は、心地よい曲。「Vento」はポルトガル語で、英語では「Wind」に該当。 サブタイトルが、「音楽の風」だけあって、さわやかな心地よい風の雰囲気を持った曲。 「スクリーンの夢」は、ギターの見せ場がある曲。 「Such Is Life」は、とにかく早口。歌詞は、ほとんど聞き取れず。 早口の発声をもう少し練習した方が、いいかも…と、少々思ってしまった。 スピード感のある曲で、ドラムとパーカッションのやり取りも聴き所。 演奏後、「いや〜早かったねぇ。早口だったよ俺も…」と健ちゃん。 余談だが、実はこの曲のタイトル紹介の時、「サッチーズ??野村沙知代?」とか、思ってしまった私。 いや、何せはっきり、タイトルが聞き取れなかったもので。帰りに、セットリスト表を見て、「あ〜そうか!」と思ったのだ。
◆ Dancing Time! 「さ、そろそろ皆さんも立ちあがって…」と、健ちゃんの声とともに、ダンシングタイムへ突入。 「僕も立ちあがったよ」と、客席に立つ事を促す健ちゃん。そろそろ、お尻も疲れてくる頃なので、ちょうど良いタイミング。 「君に夢を伝えたい」から始まったこのコーナー。立つ事により、ボルテージの上がる客席。 「ねぇ?」では、おなじみの振り付けが登場。 「G.G.M.P(長いのでタイトル省略)」は、新曲。 パラパラ調の振り付けがある。途中にラップも組み込まれた楽曲。 「ちょんまげ」、「ふんどし」という言葉も登場。恋文(ラブレター)を運ぶ、飛脚の歌。 間に「全日本チョッパー選手権」なるものが、組み込まれており、トッキーのチョッパーベースが、聴き所。 「チョッパーベースよ♪(ピンクレディーの『ペッパー警部』のリズムで、振り付けは、『UFO』だった健ちゃん)」と、 発する健ちゃんに笑いが発生。 トッキーのすばらしいチョッパーに、場内全員注目。 頭の後ろで弾く姿、歯で弾く姿は、以前からよく見せていたが、今回は、なんと、ベースをステージの角に当てての演奏も。 途中で、肩に下げるバンドが、ベースから外れたため、それを直すためにスタッフを呼ぶトッキー(その間もチョッパーは続く)。 スタッフにベースを預けると、今度は、ピアノを弾くトッキー。これには、健ちゃんも驚きの顔。 ベースのバンドが直ると、ベースを持つトッキー。 健ちゃんがこれを見て、ピアノのポジションに着こうとすると、再びトッキーのベースが。 思わず、これに笑う健ちゃん。トッキーのベースソロは、まだ続く。 はっきり言って、トッキーは、恍惚の表情。もう、エクスタシーを感じているという言葉が、当てはまる。 拍手喝采の中、「優勝は、田中豊雪さ〜ん!」の声で、曲に戻る(そう言えば、「全日本チョッパー選手権」だったとふと思った)。 「Cry’n Smile」は、おなじみ、コーラス大会が組み込まれている。 今回は、久美ちゃんチーム(高音)とよっちゃんチーム(低音)。 誕生月で、2チーム分け(1〜6月→高音、7〜12月→低音)。そして、更なる、手拍子の追加。 2フレーズ目で、途中でコーラスが終わるのは、手持ち無沙汰になるからということで、追加された。 (どうでも良いが、健ちゃんは、「手持ち無沙汰」を「手持ちぶたさ」と言っていた(笑)) 手拍子まで含めた練習を終え、本番へつながる。前日に抜歯した私には、ちょっときついコーラス大会 (実は、ライブ中に薬を飲んだ^^;しかも水無し)。 そう言えば、ここのところずっとコーラス大会はこの曲だけど、他の曲でやる予定はないのだろうか?と思ってしまう事もある。 〆は、河崎さんのドラム。大いに盛り上がりを見せた中、本編終了(19:52)。
◆ アンコール アンコールの拍手に応えて、躓きながら、健ちゃん登場(笑)。 新グッズの、フェイスタオルを紹介(KENICHIと、カラフルなロゴの入った白地のタオル)。 コーラスの久美ちゃん&よっちゃん登場。 バッハのフーガ調で作ったと紹介された、「Prelude In September」。姿勢を正して、譜面を持つ3人。 この曲は、ア・カペラ。コーラスワークが聴き所の楽曲。 混声3部合唱という表現が、はたまた、聖歌隊という表現が合いそうな曲。 すばらしいコーラスワークで、客席を魅了した後、他メンバー登場。 「入道雲を飛び越えて」で、再び、お客さんは立ちあがる。 今回、サビで、両手を左右に振っていたが(勿論客席にも求めていたが)、 どうも、この曲にこの行動が合わないと、思ってしまった私。 なんでもかんでも手を振るって言うのもなぁと、実はスタレビでも思っていたりするので、今回も同様に思った。 「ちょっと合わないんだよなぁ」と思うのは、私だけだろうか。確かに、盛り上がってはいたんだけど…。 どうせ何かするなら、もっと別の物の方が良いと思うな(言うは易しで、ちょっと辛口な私)。 ラストは、「僕はピアノが好きなんだ」。2番を、「親父は大きなハゲがある〜♪」と歌う健ちゃん。 しっかりと、「親父ごめん!」とも、言っていたが。 「今日はどうもありがと〜〜!!」と健ちゃんはたいそう嬉しそうに、ステージを後にした(勿論メンバーも嬉しそうな顔で退場)。 終了は、20:11。
◆ ちょっと感想 久々のライブ。Ginzからは、3ヶ月ほどの歳月だが、実際のこういうスタイルでのライブは、1月の国際フォーラム以来。 結構な月日が、あっという間に流れたものだ。お客さんは思ったより少なかったかな。 東京から遠いというのと、日曜日というのも影響しているのだろう。会場は見やすい作り。椅子も有って良かった。 新メンバー構成での演奏も、とても楽しめた。コーラスメンバーが増えた事による、コーラスの幅も聴き所だった。 ピアノと、ローズを行ったり来たりする健ちゃん。 啓三君のいないライブを観たのも、初めての経験。 やっぱり、鍵盤は2台有ったほうがいいな、と正直思う(2台で聴きなれているからだけど)。 ライブの前日に、親不知を抜いた私。本当は前の週に抜きたかったが、抜ける状況になかった歯。 仕方なく、ライブ前日に…。 痛みはそんなに無かったものの、ライブ中に少しずつ痛みが起き、それを防ぐために、薬を飲んだ。 本当は水で飲みたかったが、いくらなんでも演奏中に、ペットボトルで、水分を口に含むのは、 出演者に失礼だろうと思い、つばで飲み込む(ステージで、水を飲む健ちゃんが、うらやましかった)。 そのまますんなり、薬が落ちればよかったが、これがまた途中に引っかかっていて…。 しばらく食道に、異物を感じていた私。そんな事をしていたので、ステージに集中したりしなかったり。 正直なところ、「歯のうずき」の方が、気になってしまった私。やはり前日の抜歯は失敗。 でも、この日しか行けなかったし…。抜かなければいけなかったし…。 唯一幸いだったのは、ひどい激痛にならなかったことだな。 と、「歯」に左右されてしまった、今回のライブ。ええ、勿論自分のせいなんだけど、楽しいライブだったな。 駅から近ければもっと最高。会場を、20:30頃出たのに、家に着いたのは、23:00。しかも寄り道せずに…。 関東と言っても、千葉県民にとって、横須賀は遠かった…。 草月ホール公演の時は「歯」も、落ち着いているだろうし。 きっと健ちゃんの事だから、同じ内容ではいかないだろうと、期待もしつつ、次週を待つのだった。 |